喜助のあたまの中

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近藤さんのお掃除術はなぜ受け入れられたのか

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先日、片付けコンサルタント近藤麻理恵さんが米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されました。

皆さんご存知だと思いますが、近藤さんは『人生がときめく片付けの魔法』という書籍を出版し、ものに感謝しながら片付ける方法を紹介することで日本のみならず世界的に

有名になりました。

近藤さんのお掃除術を逆に考えると…

『心がときめくモノだけを残して、それ以外は捨ててしまう』という姿勢は世界中で評価を受けているようです。近藤さんは「掃除において大切なのは残すものを決めること」と考え、心がときめかないものは捨てなさいと言います。

私も近藤さんの本を読みましたが、この近藤流お掃除術がこれだけブームを迎えたのはモノが溢れる現代だからでしょう。近年は特にAmazonなどを利用するとワンクリックで商品が手元に届きます。これに快感を覚える人も少なくないでしょう。

 

でも考えてみてください。近藤さんの本がたくさん売れるということは、それだけ近藤流のお掃除術を求めている人が多いわけで、つまりこれは多くの人が”心がときめかない”ものを抱えていることになります。

Amazonなどのネット販売は非常に素晴らしいサービスですが、その販売戦略に乗っていらないものを大量に購入しているのではないでしょうか。近藤さんのお掃除術がもし明示の日本に紹介されたとしても、おそらく全くブームにはならないでしょう。当時の人々はモノを何らかの形で使い回す精神に長けていました。

 

ものが溢れる現代だからこそこのお掃除術は受け入れられたわけですが、その予兆はありました。そう、断捨離です。2010年の流行語大賞に選ばれています。

断捨離という言葉は造語ですが、近藤さんのお掃除術が世に出る前に作られたものです。断捨離とう言葉が作られたのは2000年台中頃ですが、これはちょうどネット社会の出現と一致します。

捨てるほどにいらないものを買ってしまうようになったのはネット社会の出現と同時なのです。

 

本当に欲しいものがわからない人達

現代社会はモノにあふれていますが、モノには2種類あることを認識しておく必要があります。1つは私達のライフスタイルを変えるようなもの。もう1つは精神を満足させるものです。1つめの例には車や飛行機、インターネットなどが入ると思います。

一方、ライフスタイルを変えるわけではない商品は、私達に”満足感”を与えるために開発されたものです。つまり機能はこれまでのモノと変わらないけれど、細かい部分がより私達の好みに近いのです。

 

最近はななつ星という豪華な設備を備えた観光電車が話題ですが、観光をするための電車ならあそこまで豪華な設備は必要ありません。

このような絶対に必要ではないけれど、ついついあったら良いだろうなという商品が世の中にはあふれています。

このことを意識しておかないと、ついついあれもこれも勝手しまいます。結果として、自分が本当に欲しいわけではないものが部屋に溢れるわけです。近藤さんうっはうはですね。

 

商品を売る人間は、なんとか付加価値をつけて、その商品に価値があるかのように見せようとします。現代ではインターネットという手段を通じて売る側の人間が消費者に容易に”アクセス”できるようになったので、このことはしっかりと認識しておくべきでしょう。

 

家の中に自分が大切にできるものしか持ち込まなければ断捨離をする必要もないでしょう。商品を買う時にちょっと手元においてみたいだけなのか、本当に心が惹かれているのかを意識するようにしている喜助からでした。

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