とある化学な研究者の日常

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ついに監視社会到来か。2022年にはトリリオンセンサー社会が訪れる。

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デイヴィット・ライアンが著した『監視社会』という本をご存知でしょうか。カナダの社会科学者であったデイヴィッド・ライアンは情報化社会は監視社会であると断言します。個人の情報がネットや行政を通じて収集されて、それが勝手にマーケットに応用され、売買される時代。

インターネットで検索をしていると、それに応じた広告があなたが見ているページに表示されるというのは経験されたことがあると思います。私なんかはこんな広告にすぐに引っかかってしまうので、すぐにポチってしてしまいます。が、特に問題になるわけではありません。ちょっと余分にお金を使ってしまうくらいです。笑

ですが、未来に目を向けるとどうでしょうか。2022年までにトリリオンセンサー社会を到来させようという動きが活発化しています。このトリリオンセンサー社会に注目してみましょう。

 

1人に150個以上のセンサーが付けられる時代

”トリリオンセンサー”と呼ばれるプロジェクトが2012年から進行しています。トリリオンというのは”100兆”という意味で、毎年新たに100兆個のセンサーを導入して、情報を収集し、分析しようというプロジェクトです。

そんなの夢物語だろうって?いえいえ。

既に2014年には日本でもTsensor(トリリオンセンサー)サミットが開かれて、センサーの導入が積極的に始まっています。

え、聞いたこと無いって??いえいえ!

ビッグデータ、と言えば聞いたことがあるでしょう。ビッグデータというのはありとあらゆるデータをたくさん集めて分析して、何かに役立てようというプロジェクトです。たくさんの情報を集めようとすれば、それだけ多くのセンサーが必要になります。

トリリオンセンサープロジェクトはそのような名前が公にはなっていないかもしれませんが、流れとしては確かに存在するのです。

ちなみに世界の人口が70−80億人なので、1人あたり150個のセンサーが付けられることになります。

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トリリオンセンサー社会は本当に悪なのか?

ここまでトリリオンセンサー社会をネガティブな感じで書いてきましたが、本当にそうなのかを考える必要があります。1人150個のセンサーがつくと書きましたが、そのセンサーにも色々な種類があります。

センサーというのは、街頭に設置される監視カメラや携帯電話に付けられるものだけではなく、最近良く耳にする健康管理機器にもセンサーは含まれます。心拍数や呼吸数を監視する腕時計型の機械も最近は出てきていますが、そのようなユビキタスなセンサーがこれからの主流になっていきます。

普段病院に行っただけでは気づかれない小さな不整脈なども、このようなセンサーを用いると検出できることがわかっています。また最近は超早期の段階の癌もセンサーで検出する技術が開発中です。このようなセンサーによる恩恵は計り知れないものがあるでしょう。

 

参考:Fitbit PurePulse™ 継続測定リストバンド型心拍計

 

問題はデータの匿名性だ!

上述したように、センサーを体に取り付けることには非常に大きなメリットがあります。更にはこうして多くの人から集めたデータをビッグデータとして解析することで、病気や経済に関する新たな知見が得られる可能性もあります。

しかしトリリオンセンサー社会、ビッグデータの最大の問題点はデータの匿名性です。

多くの人からデータを集めて、それを用いたデータ解析を行うので、その際に基本的な情報(性別・年齢・身長・体重)などが用いられますが、それによって個人が特定されるようなことがあってはなりません。

しかし、実際のところ完全な匿名性を得ることは不可能です。ここが最大のネックになってきます。どうやってデータを保護するのか。ハッキングや流出の問題は?このような答えが明確になるまで、私達は身長にこの流れを見守らなければなりません。

 

トリリオンセンサーとビッグデータ社会について思うこと

トリリオンセンサーとビッグデータが目指すところは、様々なデータを集めてそれを解析することです。これって何かに似ていると思いませんか?

私はこの話を知った時に、まるで脳のようじゃないかと思いました。脳には体中のあらゆるセンサーから、またあらゆる知識が入ってきて、それを評価付けより良く生きるために日々考えています。

しかし脳とコンピュータによる計算には圧倒的な違いがあります。少し専門的な話になりますが、コンピューターはデータを0か1かの寄せ集めによって処理します。つまりデジタルな処理です。それに対して脳は神経細胞が情報を処理しますが、これは0か1かではなく、その間も取れるアナログな処理です。脳の中を情報が伝わる際に重み付けがされて、それによってコンピューターよりも柔軟に、高速に答えを導くことがあります。ただ脳による思考は、みなさんが一番良くご存知のように、あまり信憑性が高くありません。

現代の方法ではコンピューターのような完全な計算でビッグデータの解析をしようとしていますが、個人的には脳のような方法で解析して、それを繰り返すことで信ぴょう性を上げる方法が良いと思います。

そのようなことは現代のコンピューターではできません。このような処理を期待されるのは、今が黎明期の量子コンピューターです。

脳のように考える量子コンピューターとハッキング不可能な量子暗号通信により、トリリオンセンサーとビッグデータ社会は本当に優れたものとなると考えています。